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「旗竿地のコートハウス」

2019年7月 5日 (金)

旗竿地の活用

まず、<旗竿地(はたざおち)>とはどういう土地なのか、を説明したいと思います。 

「旗竿地」、または「敷地延長」略して「しきえん」ということもありますが、間口の狭いまるで竿のようなアプローチの奥まった先に旗のような形状の土地をこのように呼びます。 

広い敷地であっても、道路に面する部分の長さが奥行きと比べて少ないような宅地を分割する場合にこのような「旗竿地」はよく見かけられ、不動産広告でも多く目にします。

このような旗竿地の場合、幅員4メートル以上の建築基準法上の道路と接する竿部分の幅の長さは、建築基準法上少なくとも2メートル以上必要ですが、多くの場合2.5メートル以上は確保されています。
それは車を置くスペース、つまりカーポートとしての役割りを兼ねていて、一般的には駐車スペースの幅は2.5メートル以上必要だからです。

Hatazaochi

旗竿地のコートハウス】 

不動産的価値から言うと、旗竿地はほとんど土地の四方を隣家に囲まれていて、しかも敷地形状からも竿の部分が長いため上下水道やガス、電気などといったインフラ設備の道路からの引き込み距離が長く、その分余計に建設設備工事費がかかってしまうので、敷地条件としてはあまり良いとは言えず、土地の価格も決して高くはなく、むしろ周辺相場よりも安いことが多いです。 

したがって、旗竿地の有効活用として建物本体や外構部分により多くの費用を充てることが可能です。
また、旗竿地における間取りの工夫としては、四方が隣家に囲まれているので、採光はトップライト・ハイサイドライトや吹き抜けといった上部から取り込むようにし、中庭や坪庭といった建ぺい率に含まれない外部空間としての光の井戸を配置することによって特に1階部分の採光を確保することが有効な手段です。

さらに、敷地の竿部分もカーポート以外に草木などの植栽を施し、石畳や飛び石、枕木などで玄関アプローチを演出して緑豊かな防犯性の高い外部空間にすることも旗竿地ならではの有効活用ではないでしょうか?

2016年9月 5日 (月)

竣工後半年が経った「旗竿地のコートハウス」を訪問

先日の日曜日、今年2月の終わりに竣工・引渡しをし、半年が

経った「旗竿地のコートハウス」へ伺いました。

私としては、あっという間の6ヶ月です。

玄関先には、ご主人のバイクとご家族の自転車が置いてあり、

この住まいでご家族4人が暮らしていらっしゃるんだなぁー、と

実感しました。

インターホンを押すと、玄関ドアが開いて、ご夫妻とお子様二人

の全員でお出迎えをしてくれました。

リビングで住まわれてからの感想を伺い、生活動線も良くて住み

やすいとの言葉をいただきました。

まだ、二人の男のお子さんも小さいので毎日が大変とおっしゃって

いましたが、マンションでの暮らしから一戸建てへ移り、上下階へ

の気遣いが無くなりホッとされているご様子でした。

当初から建て主さんのご要望だったハンモックも見せてもらい、私も

体験しましたが、とても気持ちがいいです。

自分の身体が浮いている感じで、しかも揺れているのがなんとも

言えず良かったです。

中庭にはウッドチップが敷かれ、お子さんたちがこの夏に遊んだ

ビニールのプールもありました。

今後、お子さんたちの成長と共に、この住まいもそれに合わせて

成長していくことでしょう。

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2016年6月30日 (木)

「旗竿地のコートハウス」(その10)子供室

2月の終わりに竣工した「旗竿地のコートハウス」では、

2階にプライベートスペースである寝室と子供室を配置

しました。

切妻屋根の形状に合わせて2階部分を勾配天井にし、

ラワンベニヤの目透かし貼りの上に塗装を施しました。

ラワンベニヤは安価な建材ですが、着色塗装して拭き取ると

木目が浮き上がって綺麗です。

ただし、ベニヤ板には色や木目にバラツキがあるため注意が

必要で、キズが目立ち易いので貼った後の養生が重要です。

K023

床材は、1階と同じくナラ(オーク)無垢材の植物オイル

塗装仕上げ、壁はビニルクロス貼りにしました。

また、子供室は最初のうちはワンルームとし、将来二室

に分けられるようにしました。

建具についても、引戸の上部に風通しと廊下に光を入れる

ために、開閉式の欄間を設置しました。

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2016年6月 7日 (火)

「旗竿地のコートハウス」(その9)階段

2月下旬に竣工した「旗竿地のコートハウス」では、階段も

統一感を持たせるために天井材や木製建具と同じラワン

合板で製作しました。

段板と蹴込み板ともに厚さ30ミリのラワン合板を用いて、

バームクーヘンのような小口断面をそのまま現しました。

Step01_2

また、階段下を収納にしたり、途中から力桁で軽やかに

するため、構造事務所をはじめ現場監督と大工棟梁とも

打合せを重ねました。

Step02_2

さらに工夫した点としては、建て主さまが使用している掃除

用ロボットが自動で充電しに戻れるように階段下収納扉の

下を10センチほどあえてカットし、収納内部にコンセントを

設置しました。

この掃除用ロボットは床の隅々まで掃除をしてくれますが、

その際に壁に触れることが多いため、その部分の汚れが

目立たないように幅木を階段と同じ茶色に塗装しました。

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2016年5月25日 (水)

「旗竿地のコートハウス」(その8)リビング

今年の2月下旬に竣工した「旗竿地のコートハウス」では、

1階の天井高さと仕上げに変化を与え、リビングスペース

と3枚引戸で仕切られた予備室の天井は、構造材である

根太を現しにして天井を高くしました。

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リビングとキッチンとの天井高さの差異を利用して間接照明

とし、光が現し根太と合板天井を照らすようになっています。

K014

キッチンは壁と同じ白色のフラット天井で、高さもリビングの

それより低く抑えました。

また、リビングには外部空間であるデッキテラスと中庭が隣接

しており、奥行きのある一体的な空間が体感できます。

Living01

2016年5月18日 (水)

施工例として紹介されました

二月の終わりに竣工した「旗竿地のコートハウス」。

今回、この住宅で採用した建材の雨樋とフローリングのメーカーさん

のホームページ内で、施工例として紹介されました。

良かったらご覧ください。

タニタハウジングウエア(雨樋)

ナカムラコーポレーション(無垢フローリング)

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2016年5月12日 (木)

「旗竿地のコートハウス」(その7)キッチン

このあいだ竣工した「旗竿地のコートハウス」では、奥様のご要望で

キッチンも洗面室と同様にこだわりました。

システムキッチンの場合、大きく分けて大手設備機器メーカーや

大手キッチンメーカーの既成品とオリジナルのオーダーメイドの

二種類がありますが、今回は後者のオリジナルのオーダーメイドを

選択しました。

しかし、オーダーメイドといっても選択の幅やグレードによって様々

で、このキッチンは吊戸棚はありませんが価格は大手メーカーの

それよりむしろお安いと思います。

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幅は2600ミリのI型で、ガスコンロ、食洗機も付いてますし、高さ

も奥様の身長に合わせて860ミリにしました。

今回、このシステムキッチンを製作して頂いた会社が偶然にも

現場の近くにあり、ショールームも広くて静かで色々なタイプの

キッチンが展示されているので、担当者から丁寧な説明が受け

られ、落ち着いて見ることが出来ました。

奥様の希望でワークトップ(天板)は、人工大理石でシンクを

ステンレスにしました。

こだわった部分としましては、すべて取っ手なしの引出しにして、

面材を手垢が付きにくい柄と内装に合わせて濃い茶色にしました。

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さらに、水で濡れていたり、泡の付いた手で蛇口を触りたくない

という奥様の希望により、手をかざすだけで操作が可能な水栓

金具にしました。

奥様もガスコンロ、食洗機、シンク、水栓金具、レンジフードなど

パーツごとにお好みのものを選び、希望されたキッチンが完成

して喜んでおられました。

ショールームでの打合せ時の様子はこちらのブログ記事もどうぞ

ご覧ください。

キッチン打合せ(1回目)

キッチン打合せ(2回目)

2016年4月25日 (月)

「旗竿地のコートハウス」(その6)洗面室

このあいだ竣工した「旗竿地のコートハウス」では、建て主さま

の要望により、洗面脱衣室をゆったりさせました。

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洗面器も通常よりも大きめで、病院や理科実験室で使われる

シンクに水栓金具も2箇所設けました。

朝の慌しい時間に家族が洗面所を使えるようにするためです。

また洗面カウンターはタモ集成材、収納扉はタモ突き板にして

温か味を出し、メディシンキャビネットは三面鏡型の収納ボックス

に、間接照明とコンセントが組み込まれたメーカー既成品にしま

した。

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洗面カウンターの背後には収納家具を造り付けました。

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観音開き扉収納の下は、洗濯用ハンガーの収納になって

います。

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また、花粉が飛散している日や雨の日に室内で洗濯物が

干せるように取り外し可能な物干し用ポールも付けました。

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2016年4月23日 (土)

「旗竿地のコートハウス」(その5)シューズクローゼット

このあいだ竣工した「旗竿地のコートハウス」ではシューズ

ボックス、いわゆる下足収納と呼ばれる家具はありません。

その代わりにシューズクローゼットというスペースを1.5畳

ほど設けました。

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オープンな可動棚になっていて、簡単に棚の位置を変えられる

ようになっています。

シューズクローゼットと言っても靴だけでなく、傘、ご主人の趣味

である釣具、ベビーカーなどいろいろなものが置けるミニ納戸の

役割りも持っています。

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さらに動線を考慮し、シューズクローゼットの奥にも引戸

を設けて、奥様が買い物から帰宅した際に靴を履いたまま

荷物を持ってキッチンまで運べるように床を玄関と同じく

土間コンクリートにしました。

2016年4月18日 (月)

「旗竿地のコートハウス」(その4)外壁材

このあいだ竣工した「旗竿地のコートハウス」の外壁材は、

建て主さまのご要望でガルバリウム鋼板、メーカーと製品名

アイジー工業のガルスパンという金属サイディングを採用

しました。

ガルバリウム鋼板は屋根材としてもよく使われる素材でもあり、

耐食性に優れ、メンテナンスもほとんど不要なため、外壁材と

してもよく使われるようになっています。

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私もこの外壁材は過去に「狭小地に建つ木造三階建て住宅

と「中庭を挟んだ二世帯住宅」の2回ほど採用したことがあり、

設計段階で外壁材について建て主さんへ伺ったところ、これら

の素材が気に入られたため今回も採用しました。

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今回では、さらに紫外線や熱にも強い遮熱性フッ素樹脂塗装を

施しているものを採用しました。

色は、メーカーからサンプルを取り寄せて確認し、工事開始後に

再度現場で確認してブルーメタリックと、アクセントとして玄関廻り

をシルバーとしました。

メタリック系なので、日光の当たり具合により色が変化して見え、

建て主さんも大変喜んでおられました。