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リフォーム・リノベーション

2019年12月 6日 (金)

土間空間の活用術

土間空間とは、昔は床仕上げをせず、地面の土をそのまま露出して三和土にする空間を意味し、京町家をはじめ地方の古民家などでよく見かけられました。

ただ最近では、三和土ではなくコンクリート金ごて仕上げ、石貼りやタイル貼り、玉砂利の洗い出しなどといった仕上げの土間空間がよく見られますし、私の設計事務所でもそれらをよく採用しています。

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写真にある土間もタイル貼りの玄関土間となっていて、玄関によくある上り框(靴を脱ぐ段差)をあえて設けませんでした。

この住宅は地方都市にあり、ご近所付き合いの多い建て主様で、来客が頻繁にいらっしゃるのですが、この広い玄関土間は靴のままで良いので、このスペースにテーブルと椅子を配置してちょっとしたサロンのような感じをイメージして設計しました。

そして玄関の左側には、玄関土間と同じタイルが貼られた広い中庭があるので、来客とのお喋りも中庭を見ながら楽しめるように演出をしました。

そのほかにも玄関土間がある住宅では、建て主の趣味である自転車を室内である土間空間に置くことにより、大切な自転車を風雨や盗難から守ると同時に、室内でのメンテナンスが可能になったりと便利な空間です。

また赤ちゃんのいらっしゃるお宅ではベビーカーを、ご高齢の方がいらっしゃるお宅では手押し車や車椅子のスペースとしても有効活用出来る空間となります。

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2019年11月27日 (水)

南側道路の土地のプライバシー対策

不動産のチラシ広告でよく見かける「日当たり抜群の南側道路の土地」という謳い文句。 

確かに文字通り南側に道路があり、少なくとも道路幅(幅員)だけ隣家と離れているので、日当たりの良い家が建てられます。 

しかし、南側道路の家では、日当たりのことだけでなく同時にプライバシー対策も考慮しないといけません。 

何故かというと、日当たりの良い内部空間にするには、日の光を取り込むための大きな開口部(窓)が必要ですが、道路に面する南側に大きな開口部を設けると道路から内部が覗かれてしまう恐れがあるからです。 

住宅地を歩いている時によく見かける光景として、せっかく日当たりの良い南側道路の土地に建っている家なのに、道路から家の様子が丸見えになることを気にして昼間にもかかわらず大きな窓にカーテンが閉め切っている場面があります。 
日当たり良くするための大きな窓を設けたのに、光を遮るカーテンで一日中閉めてしまっては台無しです。 

したがって、南側道路の土地に建てる家では、プライバシー対策がたいへん重要になります。 

そのプライバシー対策には、大きく分けて二つ方法があります。 

ひとつは、室内の様子が道路から見えないように、道路境界線上に植栽による垣根や目隠しフェンス、塀等を設置するといった外部廻り(外構)で行う方法です。 
ただし、これらは単体で考えるのではなく、住宅(建物)と調和の取れた統一したデザインにすることで違和感なく街並みにも溶け込みます。

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もうひとつは、南側道路に面した大きな開口部の手前に目隠し用の格子(ルーバー)や壁で囲われた屋外テラス(ベランダ、バルコニー)を設けたり、開口部ガラスを透明ではなく擦りガラスにしたり、あえて道路側に大きな開口部を設けず縦長や横長の窓を道路側からの視線と高さをずらした位置に配置するなど家本体で行う方法です。

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しかし、最も効果的なプライバシー対策は、上記の二つの方法を合わせて行うことです。

2019年7月25日 (木)

狭小住宅の収納

いわゆる狭小住宅と呼ばれる住宅では、限られたスペースを有効活用して出来るだけ無駄なスペースを作らない工夫が必要となってきます。

建て主さんからも「収納を充実してほしい」とご要望が多いので、基本設計の段階でこのことを念頭においてプランニング(間取り)を検討し反映させていきます。

さらに収納に関しては、納戸やロフト(屋根裏収納)といった一室空間と造り付け収納(家具)といった小さなスペースとに分けられ、建て主さんのご要望や設計サイドからの提案、ご予算等を考慮してプランニングをしますが、このようなことは狭小住宅に限ったことではなく、どのような住宅でも同じです。

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狭小住宅の場合は、使い方をひとつに限らず兼用可能な収納スペースをつくることが、有効な手段と言えるでしょう。

例えば、玄関の下足収納と納戸を兼ねたり、クローゼットと納戸を一緒にしたり、ロフトを収納スペースとフリースペースとを兼ねたりすることです。

また、階段下のスペースや床の高さが違う小上がり下のスペース等も有効な収納スペースです。

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さらに、狭小住宅では構造壁ではない内壁は出来るだけ設けずに収納家具で間仕切ったり、収納家具を外側にはみ出させたプラン(間取り)により、内部空間に凹凸が無くなりスッキリとした空間が可能になります。

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収納スペースも収納するものによって必要な奥行きや幅、高さが異なるので、設計を進める前にどこに何を収納したいかをあらかじめ想定してご要望を設計サイドへ伝えておくことも重要ではないでしょうか?

 

2019年7月12日 (金)

京町家条例と京町家の定義

先日、京都に住む叔父から送られてきた京町家に関する資料の中に、京都市が発行している<京町家を未来へ>というタイトルの京町家条例のあらましをまとめた冊子がありました。

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その冊子によると、近年町家が老朽化のため取り壊されるケースが増えている一方で、京町家が見直されて居住や店舗としての需要が高まっているようです。
ただし、ひとくちに「京町家」と言っても間口が狭く奥行きがある古い家がすべて京町家というわけではありません。

この冊子によると、京都市が制定する京町家条例における「京町家」の定義というものがきちんと掲げられていて、必須条件としては

・昭和25年以前に建築されていること
・木造建築物であること
・「伝統軸組構法」や「伝統構法」と呼ばれる伝統的な構造であること
・3階建て以下であること
・一戸建てあるいは長屋建てであること
・平入りの屋根であること
があります。

上記のなかで特徴的な条件としては、最後の平入りの屋根でしょう。
ちなみに「平入りの屋根」とは、建物の出入口が屋根の棟と並行する側にあるもののことを言います。

これらの必須条件とさらに下記のいずれか1つ以上を有する建築物が「京町家」と呼ばれるそうです。

・通り庭(道に面した出入口から続く細長い形状の土間)
・火袋(通り庭上部の吹き抜け部分)
・坪庭または奥庭
・通り庇(道に沿って設けられた軒)
・格子(伝統的な虫籠窓や京格子など)
・隣地に接する外壁または高塀

私自身、何度も京都を訪れて京町家を見てきましたが、京町家という建物がこのような定義付けをされていたとは知りませんでした。

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2019年7月 9日 (火)

京町家保全のための木製雨戸

京都に住む叔父から京町家に関する新聞記事や冊子が送られてきました。

その中に、興味深い新聞記事が。

京町家の意匠と耐火性の両面を兼ね備えた延焼防止機能のある木製雨戸が開発されたらしく、京都市独自の基準で、京町家の木製窓枠を残すことが可能になったという内容でした。

やはり、京町家にアルミサッシは似つかわしくないし、シャッター式雨戸は、もっと似合わない。

こういう雨戸は京都だけでなく、日本全国で使えるように法改正してほしいものです。

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2019年6月 6日 (木)

無垢材について

「無垢材」と言ってまず思い浮かぶのは、フローリング(床材)でしょうか。

フローリングには無垢材と複合材があり、無垢材が伐採された丸太材から切り出された木材のことであるのに対し、複合材は表面が数ミリの無垢材と合板が接着されたものです。
 
私どもの設計事務所では、フローリングに関して建て主さまが複合材を希望されている場合を除いては、無垢材をお勧めしています。
その理由は、魅力のひとつである木目はどちらもですが、自然素材である無垢材特有の風合いや肌触り、質感が良く、経年変化を感じられるからです。

また、無垢のフローリングの場合、ちょっとしたキズも補修が容易なので、小さなお子さんがいらっしゃる住まいでは素足も気持ちいいので喜ばれます。

床暖房にも対応している無垢材もあるので、木の種類や色、塗料なども含めて建て主さんとショールームに足を運んだり、サンプルを取り寄せたりして決めています。

ただし、無垢材は自然素材ゆえ日頃のお手入れが大切なので、経年変化を楽しむためにも愛着を持ってお手入れ(メンテナンス)を建て主さんにはしていただいてます。
 
もちろん、無垢材はフローリング以外にあり、天井や壁など内部で使われる羽目板をはじめ外壁、軒裏や目隠し用ルーバーなどの外部廻りでも使われますが、経年変化を楽しむ代わりに日頃のお手入れ(メンテナンス)が必要です。
 
昨年竣工した写真の住宅でもリビング・ダイニング・キッチンの床はウォールナットの無垢材を、ダイニングの天井はベイツガの無垢材で仕上げました。
ダイニングの天井高さがキッチンやリビングと異なるので、空間にアクセントを付けて落ち着いた雰囲気を演出するために無垢の羽目板にしました。

また、床のフローリングと天井の羽目板の張る向きを長手方向に揃えることにより、空間の奥行きを一層感じられるようにしています。そしてこの方向は、ダイニングに続いている屋外テラスのデッキ材にも反映されています。

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2017年9月20日 (水)

奥様のこだわりキッチンが完成

今月初旬に無事リフォーム工事が完了した木造住宅は、

奥様のこだわりキッチンがメインのリフォームでした。

ちなみにリフォーム前後のキッチンは、こんな感じです。

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○リフォーム前

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○リフォーム後

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オールステンレスのI型キッチンで、ガスレンジの他に、食器

洗い機、ガスオーブンがあります。

奥様の希望で、食器洗い機を横ではなくシンク右下に配置し、

左下にはダストボックススペースにしました。

これにより、シンクとガスレンジとの間の調理スペースを広く

確保することが出来ました。

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継ぎ目の無い天板とシンク、右サイドにはスポンジを置く

スペースを設け、水栓も浄水機内蔵タイプになっています。

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天板の調理スペース下は、引出し一段とその下二段は

スライド式のオープン棚になっており、鍋などを入れる

スペースになっております。

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ガスコンロとガスオーブンの右側にある細長いスペースは、

スパイスラックがあります。

また、リフォーム前は吊戸棚だったところは、オープンの

ステンレス棚にしました。

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一方、内装はメインの壁は奥様こだわりのタイル、床は

以前のフローリングから掃除のしやすいフロアタイルに

変更し、照明器具も蛍光灯からスポットタイプの昼光色

LEDにしました。

新しくなったキッチンをご覧になって、奥様も大変喜んで

くださいました。

このようなオールステンレスによるオーダーキッチンは、

どちらかと言うと特殊なケースかも知れませんが、建て主

さんとキッチン製作をしていただいた専門業者の方、設計

者の三者による綿密な打合せを重ねて実現した唯一の

オーダーメイドキッチンなのです。

2017年9月 5日 (火)

こだわりのタイル

住宅リフォームの現場では、キッチンのタイル貼りが

行われました。

今回のリフォームで、タイルは建て主の奥様たっての

希望で、リクシルの「エテルネ」という200角タイルに

しました。

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ですが、このタイルは輸入品のため、国産タイルのように

直角が正確にきちんと取られておらず、寸法もきっちり200

ミリではないので、現場でタイルを貼るタイル職人さんは大変

だったと思います。ありがとうございました。

タイルは、模様柄と模様無しのホワイト系とブルーグレー系の

3種類があり、そのうち2種類を組合せて貼ることにしました。

さらに、写真にあるデザイン模様は10種類以上あり、梱包された

箱の中にどの柄が何枚入っているのか開けてみないとわからず、

デザイン模様の指定が出来ないため、貼る場所も検討する必要

がありました。

なので、タイルの割り付け図面を作成した後、奥様と貼り方に

ついて打合せを重ね、このような貼り方になりました。

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デザイン模様のタイルで、ブルーの割合が多いタイルと

少ないタイルを交互に斜め45度に貼り、その間に2枚の

模様の無いホワイト系タイルを貼って、規則性のある貼り

方にしました。

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ただ、写真のような出隅と呼ばれる角の部分が少し厄介で

した。

タイルの小口断面が釉薬を塗られていない素地の茶色なので、

コーナー部分2枚のタイル断面をそれぞれ斜め45度にカット

してくっ付ける(留め)ようにして、綺麗に納めました。

タイル面もフラットでないので、光が当たると揺らいだ感じに

なって見えるので、かえってタイルらしく良かったです。

奥様もたいへん喜んでくださり、時間を掛けて検討した甲斐が

ありました。

2017年8月30日 (水)

オールステンレスのオーダーメイドキッチン

お盆明けからリフォーム工事がはじまった住宅。

今回は、キッチンと食品庫という小規模な改修ですが、

建て主さまのご要望で、キッチンはオールステンレスの

オーダーメイドで、食器洗い機とガスオーブンもあります。

そのため、現場での工事に先立ってキッチン製作が進め

られています。

先日、キッチンの製作状況を確認するため、製作をお願い

している日本橋浜町にある「遠山製作所」へ行ってきました。

実は、こちらでキッチン製作をしていただくのは、今回で

二度目。

前回は、数年前に設計した「中庭を挟んだ二世帯住宅」で

子世帯側のキッチンを建て主さまのご希望で、シンプルな

オールステンレスキッチンにしました。

工場には、ほぼ完成したキッチンが置かれていて、キズが

付かないようにブルーの養生シートが貼られていました。

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ガスレンジ、ガスオーブン、食器洗い機をはじめ、引出しと

スライド棚が取り付けられていました。

さらに今回は、壁に取り付けるオープン棚も建て主さまの

ご要望により、ステンレスで製作していただきました。

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そして近日中に、現場へ運ばれて設置されます。

2017年6月 9日 (金)

キッチンリフォームの打合せ

現在、キッチンとパントリーをリフォーム計画中の住宅の

打合せを建て主さんとキッチンを製作する会社の方と私

どもの三者で行いました。

今回、リフォームするキッチンは、建て主さんのご希望で

オールステンレスによるシンプルなオーダーメイドキッチン

です。

したがって、建て主さんのご要望を伺ってゼロから設計

していきます。

事前に建て主さんのお宅へ訪問して、幅、奥行き、高さ

などの寸法をチェックし、シンクの大きさ、調理スペース

ガスコンロ、食器洗い機、オーブン等の位置を検討しつつ、

水栓、ガスコンロや食器洗い機等の設備機器類を決めて

いきます。

これと並行して、床、壁、天井の内装仕上げ材、そして

照明器具、レンジフードも決めていきます。

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より以前の記事一覧