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2020年7月

2020年7月28日 (火)

間口の狭い家

間口の狭い家と聞いてまず頭に浮かぶのが、たぶん京町家を代表されるいわゆる鰻の寝床と呼ばれる間口が狭くて奥行きの長い職住一体の建物だと思います。

このような間口が狭くて奥行きが長い住宅の場合、1階部分にどのようにして採光と風通しを確保するか、という問題がありますが、これは京町家で見受けられるような小さな中庭(坪庭や奥庭)などを設けて、そこから光と風を取り込む手法が有効な解決策です。

しかし、現代における住宅地では、京町家のように隣家とピッタリくっ付けて建設することはほぼ不可能で、民法上敷地境界から50センチ以上離さなければなりません。

また、建物自体も間口は最低2間(3メートル64センチ)必要なので、外壁の厚さも含めるとトータルの間口(接道長さ)は、5メートル程度は欲しいところです。

そこで、設計を進めるうえで考えなければいけないのが、玄関とカーポートです。

カーポート1台分の広さは、間口2.5メートルに奥行き5メートル必要なので、結構なスペースを有します。

したがって、駐車スペースの有無によって、設計は大きく変わってきます。

京町家も道路に面して駐車スペースが無く、格子や犬矢来、軒などの意匠により建物を引き立てているから美しいとも言えます。

また、玄関廻りのデザインも重要で、間口が狭いゆえ道路側から見える外観(ファサード)は横(幅)よりも縦(高さ)が長いので、このことも考慮に入れて設計する必要があるのではないでしょうか。

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2020年7月16日 (木)

軒の深い家の日当たりについて

まず、深い軒とはどのくらいの長さのことを言うと思いますか?
おそらく90センチ(3尺)程度以上のことを軒が深いと感じるでしょう。

軒の深い家の日当たりで最も対照的なのが、南面の夏至と冬至です。
日本には四季があり、春夏秋冬で太陽の高さ(太陽高度)が大きく異なります。
(ただし、春分の日と秋分の日は、同じように真東から太陽が昇り、真西に沈みます。)

夏の時期は太陽の位置(南中高度)が高く、強い日差しが照りつけて紫外線も強いです。
いくら日当たりがいい家と言っても、夏の日中に南面から陽射しの強い直射日光が屋内に射し込むと、床のフローリングや畳をはじめ、家具や絨毯等のインテリアも色褪せて痛みやすく、良いことはありません。

ちなみに夏の京都を訪れると、古い町家の軒先に簾(すだれ)が吊るされている光景をよく目にしますが、これも特に暑い夏の京都における直射日光を遮るための先人たちの知恵です。

しかし、あまり軒を深くしすぎると、太陽高度が低くなる冬の季節になっても軒が太陽の光を遮ってしまい、屋内まで届かなくなってしまいます

したがって、軒の深さは太陽の光を必要とする冬の時期を念頭に入れて適切な寸法にするのが良いでしょう。

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2020年7月 8日 (水)

位置指定道路のトラブルについて

位置指定道路は通称名で、正確には「建築基準法第42条1項5号道路」と言い、私道です。 

位置指定道路とは、建築基準法上の道路がない未開発の土地や広い敷地を分割して宅地等で利用する場合、新たに道路を造らなければなりません。 

このような場合、その道路の境界を明確にするため、建築基準法による道路としての「位置指定」を受ける必要があります。 

位置指定道路は私道であるため所有権が発生し、一般的にはこの道路に面している隣家やご近所の家々で少しずつ土地を提供し合い、お互いに道路として使用することを決定して、位置指定を特定行政庁から受けなければなりません。 

つまり、位置指定道路には道路を造るために提供し合った複数の土地所有者の所有権(持ち分)が発生することになります。 

したがって、位置指定道路に面した敷地に建設された住宅をはじめとする建築物を建て替えたり、道路を使用するには、土地所有者全員の承諾が不可欠となります。 

購入を検討している土地に面している前面道路が位置指定道路の場合には、
・位置指定道路の所有権(持ち分)が有るのか?
・位置指定道路の所有者は何名で所有しているのか?(多ければその分、承諾が必要となり大変です)
の2点、土地を仲介している不動産会社に必ず確認してください。

これらの確認を怠ると、のちにトラブルに発展する可能性が出てきます。

もしも位置指定道路の所有権(持ち分)が無い敷地の場合には、今現在建築物が建っていたとしても建て替えが不可という事態を招きかねず、トラブルの原因になるので、十分注意してください。

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