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2020年4月

2020年4月27日 (月)

軒の無い家

軒とは、外壁面より外側に出た屋根下部分のことを言います。 

軒の役割り機能としては、外壁面を直射日光や雨風から保護することが大きいです。 

昔の家では、外壁が木の板張りや土壁、漆喰などといった自然素材が多く用いれられており、それらは太陽光や風雨に対して耐久性があまり良くないため、屋根の軒を出したり、庇を付けたりして外壁面を守っていました。 

もちろん、現在でも軒を出している住宅を多く見受けられていますが、その一方で軒の出が全くない住宅も見受けられるようになりました。 

その多くが陸屋根の鉄筋コンクリート造や鉄骨造ですが、木造もあります。 

私どもの設計事務所も軒のない住宅の設計監理をおこなっていますが、その理由は大きく三つあります。

ひとつは、敷地状況です。

Khouse002_20200427124501

これは特に都市部について言えることなのですが、敷地面積が狭いうえ敷地境界までの距離も少なく、機能を果たすだけの十分な軒の出を確保出来ない点が挙げられます。 

直射日光や風雨を避けるためには、90センチ程度の軒を出す必要があります。 

二つ目は、耐久性能がある外壁材が開発されるようになったことです。

Ihouse07_20200427124701  

この点も都市部の住宅事情と関係しているのですが、住宅が密集する都市部では、防火上の観点から外壁に不燃材を用いらねばならず、不燃材は耐久性も合わせ持っている建材が多いのです。 

窯業系サイディングをはじめガルバリウム鋼板といった乾式工法の建材だけではなく、モルタル下地による湿式工法でも高耐久の仕上げ材が数多く存在します。 

三つ目は、デザイン(意匠)です。 

Myhouse01_20200427124701

昔の家は平屋が多く、二階建てでも高さが抑えられていて軒が低いため、軒を十分出しても外観は美しいです。 

これに対して、現代の都市部の住宅は、高さのある二階建てが多く、敷地状況から間口が狭い三階建ても多いため、軒を出したデザインはあまり適しません。 

したがって、軒を出さない替わりに、小庇や霧避けなどを出したりすることでデザイン対応することもあります。

2020年4月21日 (火)

買わないほうがいい土地とは?

自分たちの希望する一戸建ての住まいづくりを考えるうえで、まず必要なのが家を建設するための土地です。 

しかし、その土地を探してから決定するまでが、実はとても大変でかつ重要です。 

もちろん、土地を探すには不動産会社へ行き、希望するエリアをはじめ予算、広さなどを伝えると思いますが、ちょっと待ってください。 

不動産会社へ行く前に、あらかじめ土地を探す際に注意すべき点、言い換えると「買わない方がいい土地」を念頭に置いておくべき点を確認しておくことがとても大切です。 

不動産会社は土地売買を仲介する会社であって、住まいづくりの専門家では決してないことも合わせて念頭に置いてください。 

では、どういう土地が買わないほうがいいかというと、もっとも重要な項目だけでも下記があります。

□敷地境界点に杭が無く、境界が不明確な土地

□地目が宅地となっていない土地

□所有権と売主が一致していない土地

□抵当権や借地権、あるいは仮登記、差押えなどが設定されている土地

□市街化調整区域内の土地

□敷地が建築基準法上の道路に2メートル以上接していない土地

□敷地の前面道路に上下水道、ガス等のインフラが通っていない土地

□隣地との高低差が大きく、擁壁の構造図面などの書類一式が行政機関に無い土地

□盛り土をした造成地

□私道、都市計画道路が敷地面積に含まれている土地

□前面道路が私道で、所有権(持ち分)が無い土地

□防火地域に指定されている土地(木造住宅を希望している場合)

□周辺の相場と比べて極端に価格が安い土地(定期借地の場合もあります)

意外とたくさんあるんです。細かく言うともっとあります。

上記の項目は、少なくとも検討している土地について不動産会社に確認することをお勧めします。 

それでもし、不動産会社から明確な回答文書が無い場合には、その土地は購入しないほうが賢明です。

2020年4月14日 (火)

階段収納について

建て主さんからのご要望で多いのが、「収納を多くしてほしい。」です。 

限られたスペースを有効活用するため、基本設計に入る前の段階で、どこに何を収納したいのか予め寸法等を確認しておくことが重要です。 

やみくもに空いたスペースを収納にしてしまうことは、扉や棚板等の材料費と工事費が余計にかかるだけでなく、かえって窮屈で住みにくい家になってしまいます。 

また、収納はなるべく目立たないように造り付けにしてスッキリさせたほうが効果的で、地震対策にもなります。 

そんな造り付け収納で有効なのが、階段収納(階段下収納)です。 

階段下部分は、スケルトン階段を除いて一般的には、トイレスペースあるいは収納スペースとなることが多いですが、階段がリビング・ダイニングにあるような場合には、階段下を収納スペースとして活用することが、私どもの事務所でもよくあります。 

階段収納と言っても様々で、階段の蹴込み部分を引出し収納のように小分けにして利用するケースと、階段下部分をなるべく広く利用するケースがありますが、どちらかと言えば後者のほうが多いです。 

収納部分もオープンにして見せる収納として使用するのか、それとも扉を付けて見せずに隠す収納にするのか、といった選択肢もあるので、何を収納するのかによって臨機応変に使い分けるのが良いでしょう。

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2020年4月 7日 (火)

回遊動線について

回遊動線とは、空間内で行き止まりになっていないグルっと回ることが出来る動線のことで、寺社仏閣や別邸等でよく見かける回遊式庭園が有名ですが、住宅のプランでもこの回遊動線は有効な手法です。 

家事等をおこなう水廻りでは、回遊可能なプランにすることで移動距離(動線距離)が短くなるので、もっとも効果的と言えるでしょう。 

しかし、住宅において回遊動線は水廻り以外の場所でも有効で、これを活用して使い勝手の良いプランが可能となります。 

ただし、回遊動線は人間が動くということに他ならず、そのスペースを確保する必要があり、1つのスペースに出入口が複数存在するため、ドアあるいは引戸といった建具が余計に必要な場合があります。

Ihouse37  

一方で、回遊動線を長くすることで空間を広く感じられる効果もあります。 

以前に私どもが設計監理をした「中庭のある平屋住宅」では、家の真ん中に中庭を設けたロの字型のコートハウス(コートとは中庭の意味)で、回廊のような回遊動線を配して、玄関ホールからグルっと一周して再び玄関ホールへ戻るようなプランにしました。 

これにより、平屋でありながら行き止まりがなく、より広く感じられる空間でどこからでも真ん中の中庭を眺めることができ、出かける際や外出先から帰った際も結果的に楽で生活しやすいとの感想を建て主さんから頂きました。

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