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2019年6月

2019年6月25日 (火)

「三つの陸屋根を持つコートハウス」6ヶ月点検

先週末の土曜日、昨年末に引き渡した「三つの陸屋根のあるコートハウス」へ6ヶ月点検に伺い、4月下旬に植栽工事をおこなった樹木の様子も確認してきました。

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この住宅が建つ地域は、条例により敷地面積の10%以上を緑化することが義務付けられているため、今まで私が設計した住宅の中で最も植栽が多い住宅になりました。

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設計段階から建て主さん、造園業者、工務店と私の四者で打合せを重ねて樹木の種類、本数、配置場所など決めました。

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その結果、中庭にはシマトネリコとヤマボウシを、玄関アプローチには、オリーブ、月桂樹、オタフクナンテンを植え、そのほかにカラタネオガタマ、ヤマモモ、ホンサカキ、イロハモミジ、ハナミズキ、垣根としてキンモクセイを植えました。

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玄関ホールの大きな窓からも中庭の緑が見えるようなプランになっていて、ちょうどヤマボウシの白い花が咲いて綺麗でした。

この中庭は、浴室にも面しているので、浴室からもこの緑が楽しめます。

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また、階段の前の縦長窓からは、ヤマモモの木が見えて赤い実が成っていました。

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一方、和室の窓からイロハモミジが見えるように配置しました。

今は青もみじですが、秋になると見事な紅葉になるでしょう。

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今回、一定の割合の樹木を植える必要があったので、道路を行き交う人たちや近隣に住む人々だけに対してもそうですが、これらの緑を建て主さんも室内に居ながら見て楽しめるように中庭と窓の位置や大きさを検討して、どういう樹木をそれらの窓から見るのかを決めました。

建て主さんもしばらくの間は、植栽が無く殺風景な状況での暮らしでご不便をお掛けしましたが、四月に植栽工事が無事に行なわれたお蔭で、建て主さんも大変喜んでくださいました。

6ヶ月点検のほうも、外部廻りから内部まで目視をしてチェックしていき、ほとんど問題はありませんでした。

お邪魔した当日は雨が心配でしたが、朝イチに伺ったので、運よく雨にも遭わず点検と植栽の確認が出来て良かったです。

2019年6月20日 (木)

設計事務所設立記念日

本日6月20日は、設計事務所の設立記念日です。
なんだかあっという間に年月が経ってしまいました。

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思い起こせば2001年のこの日に設立し、写真にある「中庭のある平屋住宅」を独立後はじめて設計監理を行いました。
ロの字型プランのコートハウスで、5.4メートル角の中庭にシンボルツリーとしてヒメシャラを植えました。
壁面に埋め込まれた円形ガラスブロックは、この住宅が21世紀元年に竣工することに因んで21個配列されています。

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私にとって、この住宅が設計の原点です。

2019年6月17日 (月)

間接照明の効果

昨年末に竣工した「三つの屋根を持つコートハウス」の照明器具は、ほぼダウンライトで計画をしましたが、空間演出を考慮して何箇所か間接照明にしました。

一箇所は玄関ホールで、白い壁面に柔らかい光が当たります。

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二箇所目は、和室の床の間。

下り壁に光が当たって、左官仕上げの壁面に光のラインが美しい落ち着いた和室空間にしました。

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三箇所目は、リビングの吹き抜け部分。

ワンルームのダイニングとリビングは天井高さが異なり、天井の仕上げ材も異なっています。

そこで、天井面が変わるところに間接照明を組み込んで、吹き抜けになっているリビング壁面を柔らかい光で演出しました。 

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2019年6月12日 (水)

空間を広く感じられる方法

限られた空間をより広く感じさせる方法はいくつかありますが、日頃私が住宅の設計で意識していることは、「視線の抜け」です。

<視線>を<空間>と置き換えて「空間の抜け」と言ってもいいかも知れませんが、視覚的な距離を長くすることにより広く感じさせる方法・手段です。

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【旗竿地のコートハウス】

例えば上の写真をご覧ください。
ダイニングからリビング越しに屋外のデッキテラスまで対角線的に視線が抜けていて、そのデッキテラスから明るい光が差し込んで広く感じられます。さらに天井の高さと仕上げに変化を与え、視覚的に単調で間延びしない空間となるように工夫しています。

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【中庭のある平屋住宅】

また、中庭のある家(コートハウス)では、外部空間である中庭を介して内部空間と一つの空間と見なして広く感じさせる手法もあります。この場合、内部の床と外部の床をタイルなど同じ素材で統一し、床面からの大きな開口部(ガラス窓)にすることが視覚的にもより効果的です。 

以上の二つの方法は、水平方向(横方向)における「広く感じさせる方法」ですが、もうひとつ垂直方向(縦方向)のそれが<吹き抜け>です。 

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【木造三階建て二世帯住宅】

しかし、吹き抜けといってもただ天井が高く広ければ良いというわけではなく、吹き抜けと繋がっている空間の場所と広さ、天井高さとのバランス(メリハリ)が大切で、このバランスによって広く感じることが出来るのです。 

2019年6月 6日 (木)

無垢材について

「無垢材」と言ってまず思い浮かぶのは、フローリング(床材)でしょうか。

フローリングには無垢材と複合材があり、無垢材が伐採された丸太材から切り出された木材のことであるのに対し、複合材は表面が数ミリの無垢材と合板が接着されたものです。
 
私どもの設計事務所では、フローリングに関して建て主さまが複合材を希望されている場合を除いては、無垢材をお勧めしています。
その理由は、魅力のひとつである木目はどちらもですが、自然素材である無垢材特有の風合いや肌触り、質感が良く、経年変化を感じられるからです。

また、無垢のフローリングの場合、ちょっとしたキズも補修が容易なので、小さなお子さんがいらっしゃる住まいでは素足も気持ちいいので喜ばれます。

床暖房にも対応している無垢材もあるので、木の種類や色、塗料なども含めて建て主さんとショールームに足を運んだり、サンプルを取り寄せたりして決めています。

ただし、無垢材は自然素材ゆえ日頃のお手入れが大切なので、経年変化を楽しむためにも愛着を持ってお手入れ(メンテナンス)を建て主さんにはしていただいてます。
 
もちろん、無垢材はフローリング以外にあり、天井や壁など内部で使われる羽目板をはじめ外壁、軒裏や目隠し用ルーバーなどの外部廻りでも使われますが、経年変化を楽しむ代わりに日頃のお手入れ(メンテナンス)が必要です。
 
昨年竣工した写真の住宅でもリビング・ダイニング・キッチンの床はウォールナットの無垢材を、ダイニングの天井はベイツガの無垢材で仕上げました。
ダイニングの天井高さがキッチンやリビングと異なるので、空間にアクセントを付けて落ち着いた雰囲気を演出するために無垢の羽目板にしました。

また、床のフローリングと天井の羽目板の張る向きを長手方向に揃えることにより、空間の奥行きを一層感じられるようにしています。そしてこの方向は、ダイニングに続いている屋外テラスのデッキ材にも反映されています。

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