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2016年5月

2016年5月31日 (火)

「阿佐ヶ谷書庫」を見学

先日の日曜日、建築家の堀部安嗣さんにより設計された

「阿佐ヶ谷書庫」を見学してきました。

鉄筋コンクリート造で、周辺環境を考慮して小豆色に塗装

された比較的粗い感じの外観とは、全く異なる雰囲気の

繊細な内部空間に圧倒されました。

入った瞬間、この建築を建設するきっかけとなった仏壇に

焚かれた線香のかおりと、角のない360度の円弧に囲まれた

本棚が地下から上階まで一万冊の本に覆われ、トップライト

から光が降り注ぐ空間は、まるで宗教的な印象すらしました。

本棚のサイズがモジュールとなって、螺旋階段の段板や

蹴上げ寸法、仏壇の設置スペースなどのすべてが決定され、

繋ぎ目のない繊細な螺旋階段の手摺が、心地良かった。

設計された堀部さんご本人と建て主ご夫妻からお話が伺えた

ことも貴重なことだったが、それよりも見学前に設計者と建て主

による共著を読んでいたことが、とても良かった。

(※この建築は個人住宅であるため、残念ながら撮影はNG)

この本

「書庫を建てる」

<1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト>(新潮社)

は、建て主と設計者の立場から書かれていて、建て主が土地

を購入するきっかけとなった出来事とその土地に建物を建てる

までの背景を、設計者が建て主との出会いから設計依頼を

受けて設計監理までをおのおのが詳細に書いた本で、私の

ような同じ設計監理の仕事に携わっている人にはもちろん、

これから設計事務所に自分達の住まいを依頼しようか検討して

いる方にもオススメの一冊だと思います。

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2016年5月25日 (水)

「旗竿地のコートハウス」(その8)リビング

今年の2月下旬に竣工した「旗竿地のコートハウス」では、

1階の天井高さと仕上げに変化を与え、リビングスペース

と3枚引戸で仕切られた予備室の天井は、構造材である

根太を現しにして天井を高くしました。

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リビングとキッチンとの天井高さの差異を利用して間接照明

とし、光が現し根太と合板天井を照らすようになっています。

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キッチンは壁と同じ白色のフラット天井で、高さもリビングの

それより低く抑えました。

また、リビングには外部空間であるデッキテラスと中庭が隣接

しており、奥行きのある一体的な空間が体感できます。

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2016年5月20日 (金)

建築家、白井晟一が設計した住宅を見学

先週の日曜日、既に解体されることが決まっている

建築家、白井晟一の設計による「杉浦邸」を見学して

きました。

一般の人は、ほとんどご存じないかも知れませんが、

建築の仕事に携わっている人なら誰もが知っている

著名な建築家で、渋谷区にある松涛美術館も設計

しています。

個人の住宅、しかも白井晟一が設計した解体される

前の住宅が見学出来るなんてまたと無い機会でした。

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見学当日は、幸い天気にも恵まれて開始時間前から

大勢の建築関係者が集まっていました。

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玄関までのアプローチも直角に曲げ、あえて長くして

います。

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そして玄関の前へ来て、驚かされました。

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なんと、ドアノブの位置が扉の真ん中に付いていて、

扉面と上部の壁との木目が揃っていました。

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玄関を入った左手には水屋を備えた和室があり、

ここから眺める庭は素晴らしかったです。

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和室の意匠も使っている素材も見応えがありました。

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家具とインテリアもそのままの状態で、リビングの壁は

コーディロイ生地が全面に貼られていました。

もちろん庭も素晴らしく、芝生と樹木の緑色が鮮やか

でした。

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屋根も特徴的で、銅板の一文字葺き、軒先には樋が

無いので、雨が降るとそのまま下へ流れるため、地面

には砂利敷きとなっています。

なので、雨が降るとかえって風情があります。

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階段の手摺も凝った意匠でした。

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お施主さんからも直接、この家についてお話が伺えて

良かったです。

しかし、来月にこのような素晴らしい建築が解体されて

しまうことは、本当に残念でなりません。

2016年5月18日 (水)

施工例として紹介されました

二月の終わりに竣工した「旗竿地のコートハウス」。

今回、この住宅で採用した建材の雨樋とフローリングのメーカーさん

のホームページ内で、施工例として紹介されました。

良かったらご覧ください。

タニタハウジングウエア(雨樋)

ナカムラコーポレーション(無垢フローリング)

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2016年5月16日 (月)

久しぶりの立石

このあいだ、リノベーションの相談で久しぶりに京成線の

立石を訪れました。

ここ立石は知る人ぞ知る飲み屋の聖地で、私も前回は

それが主たる目的で訪れました。

立石へ来るのは、いったい何年ぶりになるだろう?

それほど久しぶりの再訪でした。

相談者とそのお仲間三人と立石駅で待ち合わせを

しました。

実は、お仲間のひとりと私が中学校時代の同級生で、

相談者はその同級生のご友人でした。

駅から飲み屋さんが集まっているほうとは反対の

商店街を抜けて少し歩くと、ご相談の物件はありました。

間口が狭くアプローチの長い旗竿地で、木造平屋建てが

建っていました。

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庭は思いのほか広く、鈴なりになった夏みかんの樹をはじめ、

サルスベリ、イチョウ、そして花もいろいろ咲いてました。

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外部周りから内部まで一通り見せてもらい、現状把握を

しました。

空き家の状態になって三年ほど経っているため、雨漏り

もしていて傷んでいる部分も多いですが、改修工事を

行えば魅力的な建築と空間になりそうな予感がしました。

しばらく現地で相談者たちとお話をしたあと、立石の商店街

をブラリ。

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散策して日が傾きかけた夕方近くになると、皆さんと駅前の

居酒屋で一杯。

生ビールを飲み、美味しいつまみ料理を食べながらお喋りを

楽しみました。

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しばらくして外が暗くなると、立石の飲み屋街は昼間と

雰囲気がガラッと変わり、ディープな世界になります。

まるで迷路のような細い路地を歩き、二次会はカラオケ。

ほぼ全員がだいたい同じ年代なので、歌う曲は昭和歌謡

が中心。

懐かしいメロディと歌詞に盛り上がりました。

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2016年5月12日 (木)

「旗竿地のコートハウス」(その7)キッチン

このあいだ竣工した「旗竿地のコートハウス」では、奥様のご要望で

キッチンも洗面室と同様にこだわりました。

システムキッチンの場合、大きく分けて大手設備機器メーカーや

大手キッチンメーカーの既成品とオリジナルのオーダーメイドの

二種類がありますが、今回は後者のオリジナルのオーダーメイドを

選択しました。

しかし、オーダーメイドといっても選択の幅やグレードによって様々

で、このキッチンは吊戸棚はありませんが価格は大手メーカーの

それよりむしろお安いと思います。

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幅は2600ミリのI型で、ガスコンロ、食洗機も付いてますし、高さ

も奥様の身長に合わせて860ミリにしました。

今回、このシステムキッチンを製作して頂いた会社が偶然にも

現場の近くにあり、ショールームも広くて静かで色々なタイプの

キッチンが展示されているので、担当者から丁寧な説明が受け

られ、落ち着いて見ることが出来ました。

奥様の希望でワークトップ(天板)は、人工大理石でシンクを

ステンレスにしました。

こだわった部分としましては、すべて取っ手なしの引出しにして、

面材を手垢が付きにくい柄と内装に合わせて濃い茶色にしました。

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さらに、水で濡れていたり、泡の付いた手で蛇口を触りたくない

という奥様の希望により、手をかざすだけで操作が可能な水栓

金具にしました。

奥様もガスコンロ、食洗機、シンク、水栓金具、レンジフードなど

パーツごとにお好みのものを選び、希望されたキッチンが完成

して喜んでおられました。

ショールームでの打合せ時の様子はこちらのブログ記事もどうぞ

ご覧ください。

キッチン打合せ(1回目)

キッチン打合せ(2回目)

2016年5月 6日 (金)

念願だった迎賓館を見学

少し前のことになってしまいますが、先月の20日に迎賓館

(赤坂離宮)を見学してきました。

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しかし正確にいうと、あの西洋風の宮殿建築のほかに同じ

敷地内にある和風別館「游心亭」も見学してきました。

通常では、和風別館は見学が出来ないのですが、この時期

に開催される抽選申込で当たったため、特別に内部を見学

することが出来ました。

この日は、天気にも恵まれて絶好の見学日和で、朝10時の

集合時間には既に迎賓館の一般見学希望者のほうが長蛇の

列になっていましたが、和風別館見学者である私たちは優先

に入場手続きをして庭園内へ。

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綺麗に手入れの行き届いた庭園は見事で、緊張感が漂って

います。

頂いたパンフレット資料によると、迎賓館はかつて紀州徳川家

の江戸中屋敷があり、明治42年に東宮御所として建設されま

した。

構造は鉄骨補強煉瓦造りで、地上2階、地下1階の耐震耐火

構造、建築家の片山東熊により設計されました。

しかしこの建物は東宮御所としてはほとんど使われず、外国から

の賓客をもてなす国の迎賓施設として現在は使われています。

庭園を散策したあと、今回のメインである和風別館「游心亭」へ。

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こちらの和風別館は、昭和49年の迎賓館大改修時に

建築家、谷口吉郎によって設計されました。

内部は、空間、意匠、ディテールなどすべてが素晴らしく、

照明器具のデザインは、同じく彼の設計で惜しまれつつも

解体されてしまったホテルオークラの照明器具である六角形

をモチーフにしていて美しかったです。

さすがにセキュリティ上、内部撮影は不可でしたので、目に

焼き付けました。

主和室と呼ばれる47畳敷きの広間、カウンター席で天ぷらや

寿司を供される即席料理室、4畳半の茶室、黒い光沢の玄昌石

貼りの待合といったスペースがありました。

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主和室から眺められる庭園も素晴らしく、目の前の池

には、立派な錦鯉が100匹近く悠然と泳いでいました。

ゆっくり説明を聞きながら和風別館を見学したあとは、

自由見学で迎賓館内部をじっくり見学しました。

もちろん、こちらも内部撮影は不可でした。

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この時期は、色とりどりの花も多く、ツツジ、ハナミズキなど

が咲いていました。

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これだけ広大な敷地で、豪華なネオバロック様式の宮殿建築

を見ていると、ここが日本であることを一瞬忘れてしまいます。

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普段なかなか入ることが出来ない迎賓館、さらに和風別館

までも見学ができて、この日は本当に贅沢で貴重なひととき

を過ごせて良かったです。


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