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2011年7月

2011年7月30日 (土)

窓は多ければ良いというものではない

住宅の設計をしていて毎回悩み、時間をかけるのが

窓(開口部)の位置と大きさだ。

外部からどう見られるか?

内部からどう見えるか?

光はどのように差し込んでくるのか?

風の通り道はどうするか?

図面、模型、CGで検討を重ねて決定していくが、

よくクライアントからは、

「窓は多く、特に南面の窓は大きくしてほしい」

という要望をされる。

しかし、窓は多ければ良いというものではなく、また

大きければ良いというものでもない。

よく町を歩いていて見かけるのが、南側に大きな

窓があるのに道路から丸見えになるせいか、カーテン

を締め切っている家や、西日が当たるところに大きな

窓がある家、隣家が接近している面に沢山の窓がある

家などだ。

大きな窓があれば、そこから太陽の光が入って明るい

し、外の景色や空が見えていいかも知れないが、裏を

返せば直射日光が強烈に入ったり、外から中を見られる

ということにもなる。

窓があちらこちらにあると落ち着かないし、空間に明暗

がなくメリハリのない住まいになってしまいます。

深い庇や目隠しルーバー(格子)を付けたり、開口部を

極力絞って横長や縦長のスリット状の窓を天井や壁の

際にもってくるだけで全然違ってきます。

絞られたスリット状の窓から入った光が壁や天井を当てて、

その光がまわって空間全体を柔らかく包み込みます。

だから決して

「窓が多い家=明るくて住みやすい家」ではないのです。

2011年7月28日 (木)

造り付け家具と置き家具

住宅の設計において「家具」の占める割合は大きい。

空間全体の引き立て役と言ってもいいかも知れない。

私の事務所では設計契約を結んで頂いた際、住まいに

関する要望などを記入するための冊子を作成してお渡し

している。

その冊子の後ろのほうに、家具について記入するページ

がある。

P1140844_2

現在の住まいにある家具の中で、新しい住まいでも使う

予定の家具の寸法(W:幅、H:高さ、D:奥行き )を設計

する前にあらかじめ把握しておく必要があるからだ。

クライアントによって思い入れの家具は様々なので、

設計段階でそれらの置き家具の位置を考慮に入れつつ、

クライアントから要望された造り付け家具も設計していく。

造り付け家具は、床、壁、天井などにピッタリはめ込んで

固定するので、地震でも倒れる心配もなく、隙間にホコリ

がたまる心配もない。

そして造り付け家具が納まった空間は出っ張り引っ込みが

あまりなくスッキリしている。

P1040572

上の写真は、階段下に造り付け収納にしました。

ちなみに真ん中3列の縦長の取っ手を引くと、DVDソフトが

収納されています。

黒いテレビボードもインテリアに合わせて造り付け家具に

しました。

Oota10

また、ガラス扉の収納もクライアントの要望から趣味で

収集しているものをショーケースのように造り付けにして

いつでも眺められるようにしました。

この2枚の写真は同じ住宅で、クライアントからは早い

段階で黒色系のシンプル家具を購入したいと伺っていた

ので、造り付け家具も含めて黒と白のモノトーンで統一

しようという方向性が決まりました。

住宅を設計する過程で、こうした置き家具と造り付け家具

の配置やバランス、関係性も重要な部分なのです。

2011年7月 6日 (水)

外観の検討

外壁材として使おうと考えているガルバリウム鋼板と

吹き付け材のカラーサンプルで現在計画中の住宅の

外観をCGで検討している。

もちろん実物と比べると質感や色が異なるが、色の

組み合わせや全体のイメージという点では、参考に

なる。

Gaikanb

外壁全体を吹き付け材にした例や、

Gaikanb_2

外壁の一部をガルバリウム鋼板にしてみたり、

B

そのガルバリウム鋼板の色を変えてみたりして

どんな感じになるか検討している。

このほかにも外壁材としては、代表的な乾式工法

であるサイディング材という選択肢もあるが、今後

クライアントとの打ち合わせ、デザイン、建設費の

検討などを経て決定していく。

2011年7月 2日 (土)

外壁の仕上げ材と色

現在設計中である住宅のエリアには、良好な景観を形成

するために意匠の制限がいくつか設けられている。

例えば、屋根の色彩について言うと、

・日本瓦及び平板瓦は原則としていぶし銀とすること。

・銅板は、素材色又は緑青色とすること。

・銅板以外の金属板及びその他の屋根材は、原則として

 光沢のない濃い灰色、光沢のない黒及び光沢のない

 濃い茶色とすること。

というような制限がある。

私が今まで屋根材としてよく使うガルバリウム鋼板という

金属板の素地色であるシルバー色はここでは使うことが

できない。

このシルバーの素地色は、外壁材としてもよく使用するが、

ここのエリアでは、同じく外壁でも使えないのだ。

外壁についての文言は以下のようだ。

・主要な外壁に使用する材料は、光沢のないものとする。

さらに色彩については、使用してはいけない色相と彩度が

細かく決められている。

要するに、「光沢のある色や原色に近い色など常識的には

使わないであろう色は景観上好ましくないので、使わない

でください。」といった感じだ。

一見細かすぎる気もするが、その地域の特徴、歴史や風土

などを考慮すると納得できる。

逆に言うと、このような制限のない場所では極端な話、なん

でもあり、という解釈も出来てしまう。

私の住んでいる地区でも外壁全体がパステル調の紫色の

家や、黄色の家、ピンク色のマンションなどがあるが、これら

は一種の色害と言っても過言ではない。

以前裁判沙汰になった漫画家の自邸の外壁もこの類に

入るだろう。

結局のところ、住民と行政とが早い段階から住環境や景観

などにもっと目を向けて条例や建築協定といったものを

制定して自らが守っていくしか方法はない気がする。

だから私もこの設計中の住宅の屋根材と外壁材に関して、

金属板と吹き付け材のカラーサンプル帳を取り寄せて

CGで検討している。

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