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2010年8月

2010年8月23日 (月)

家づくりはコミュニケーションから

家づくりにおいてクライアントとの打ち合わせでは、まず

クライアントの要望などを伺うことから始まる。

事前に私の事務所が作成した住まいづくりの冊子をお渡し

して、ご自宅で書ける範囲で記入していただいた冊子を

参考に伺う。

わかりやすく言うと、家づくりに関する「カルテ」といった

ところだろうか。

もちろん、クライアントからも自分達が希望する「家」に

ついての資料を打ち合わせに持参されるが、その資料も

クライアントそれぞれ特徴がある。

住宅専門誌などから気に入った部分の写真を切り抜いて、

それらをクリアファイルに入れて来られる方、または要望

などを手書きで箇条書きにして、イラストも丁寧に描かれて

来られる方、ワープロ打ちでわかりやすい文章で項目ごと

に書かれてこられる方、など様々な方法でこちらに要望を

伝えてこられる。

こういうことが設計する側にとっては大事な資料であり、

われわれとクライアントとのコミュニケーションの始まりでも

ある。

事務所にお越し頂き、お茶を飲みながら記入された冊子と

クライアントが用意された資料についてお話をしていくが、

住まいづくりの話から逸れた何気ない雑談話から希望される

住まいのヒントが見つかることも少なくないのだ。

P1120227

2010年8月11日 (水)

積極的な外部空間である「中庭」

コートハウスとは建築物や塀、壁などで囲まれた中庭の

ある住宅のことで、平面的にはロの字型やコの字型や

L字型などと呼ばれているものがある。

中庭は外部に対して閉鎖的な空間であるため、外部から

の視線を遮ることができ防犯上のメリットがあるし、さらに

プライバシーを確保してプライベートな半屋外の空間として

利用が可能なので、住まいの内部と外部とが一体となって

広く感じられる。

また中庭は土のままにする場合もあるが、たいていは木製

のデッキ敷きやタイル・石貼りやモルタル仕上げなどにして

植栽することが多い。

そして植栽の種類も庭の位置によって常緑樹や落葉樹とを

使い分ける。

さらに中庭に面して設けられた開口部によって採光や通風

を確保できるため、中庭を通して明るく開放的な住まいが

実現できるといった利点もある。

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つまり、中庭という外部空間を内部空間と同じレベルで

意識的に作った「内部の延長空間」という考え方である。

中庭は植栽を眺めるだけでなく、イスやテーブルを置いて

読書をしたりお茶を飲んだりと、生活の一部として活用

できる。

さらにコートハウスが優れていると感じることのひとつに

「家の中にいながら自分の家を見ることができる。」

という点が挙げられる。

中庭を囲むように建築物が建っているので、普通の住宅

よりも距離感がある。

対角線としての空間の広がりがあり、中庭を介して空間

から空間、つまり室内に居ながら自分の家を眺めること

ができるなんて素敵なことではないですか?

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2010年8月10日 (火)

残った敷地が「庭」という現状

日頃、地元の住宅街を通っているとたいていの家には、

必ずといっていいほど「庭」がある。

ただその庭は、残った敷地と思わざるを得ないような

ものがほとんどで、だいたい道路側に面しているか

敷地の南側にある。

特に敷地が南面道路に面している家だと道路側に庭が

あり、道を通る人々からは庭がほとんど丸見えの状態で

干された洗濯物が目に入り、庭に面した1階リビングらしき

スペースの窓はすべて日中にもかかわらずカーテンが

閉められている。

このような状況をいくつも目の当たりにするたびに

「外部空間である庭が軽視されている」

といつも思ってしまう。

一般的な住宅地の場合、建ぺい率は50%前後であるから、

敷地面積のおよそ半分程度は建築物を建てられないことに

なる。

もちろん、自家用車を所有しているケースが多いので車庫

スペースが不可欠であろうし、そのほかバイクや自転車の

駐車スペースも必要となる場合も多いだろう。

民法上敷地境界ギリギリまで建築物を建てることは難しい

ので、残りの敷地をすべて庭にするわけにはいかない。

だがそういう状況でも、まず建築物ありきで余った空間を

庭とするような消極的な外部空間はなんとももったいない

気がする。

とはいうものの、限られた予算の範囲内ではやはり建物

本体にお金をかけたいであろうし、どうしても庭を含む

外構部分は蔑ろにされてしまい、費やすお金を削って

しまいがちである。

しかし、住まいというものは建築物単独で成立するもの

ではなく、その敷地全体で成り立つものだと私は考える。

もっと自分達の敷地全体を有効活用して、積極的に外部

空間を取り入れた住まいはできないだろうか?

この問いに対する答えとして、私は

「コートハウス(中庭のある家)」

を提案したい。

Iwaki13

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