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2020年8月 7日 (金)

取材記事が掲載されました!

先月、私どもが設計監理をした住宅「狭小地に建つ木造三階建て住宅」がウェブマガジン「おウチの収納.com」の取材を受けました。

取材内容のタイトルは、<建築家に学ぶ収納の美学>

この住宅は、2007年に竣工した20坪に満たない土地に建つ家族4人のための住宅です。

限られた敷地で、建て主さんからの要望である収納スペースを確保するためにおこなった設計の工夫や住まわれてからの生活スタイルなどについて私と建て主さんご夫妻がインタビューを受けた内容が掲載されています。

竣工してから13年が経った住宅とは思えない佇まいです。

ぜひご一読ください。

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2020年8月 4日 (火)

古民家で開催されたイベントにて

先週、久しぶりに都心へ外出してきました。

向かった先は、自由が丘。正確に言うと奥沢。

自由が丘は目黒区、奥沢は世田谷区とこのあたりは、区境ということになる。

実は、以前からインスタグラムでお互いにフォローし合っている方とそのお仲間が、昭和レトロの古民家を借りてハンドメイドのニット作品などを展示販売するイベントを開催されるということで伺い、はじめてお会いしました。

普段、インスタグラムでお互いにコメントをしているので、初対面というのがなんだか不思議な感じがしました。

散策しながら古き良き建築物を見つけて写真に収めるという共通の趣味にピッタリの会場は、築80年の平屋建ての和洋折衷住宅。

勾配が少し急な青色洋瓦の切妻屋根が連なった外観は、十字路の角地に建っているため、一際存在感があります。

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こちらの古民家は屋根だけではなく、窓枠と玄関扉も竣工当時のままというから驚き。

しかも玄関扉は、内開きの両開き。

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日本の玄関扉のほとんどが外開きに対し、洋館のそれは反対に内開き。

本来、日本の家屋は狭く、扉よりも引戸が主流で、外開きのほうが扉と床面との納まりが良く、すきま風も入りにくいという点と外開きの扉のほうが、内玄関の土間スペースが小さくて済むという大きく二つの利点があります。

一方、内開きの扉は、客人を招き入れるという考えにより洋館では主流ですが、さらにこちらの古民家は、その内開きの扉が両開きという点が特筆すべき点だと思います。

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玄関の間口を広くしたいけれど、一枚の扉では幅が大きく開く際に大きな弧を描くため、内玄関の土間スペースを広く確保する必要がある。

したがって、両開きの二枚扉にすることで、開いた際に内側に描く弧が小さくなり、土間空間をそれほど広くする必要がない。

というのが、私個人の推測です。

二枚の両開き扉にすることで、扉同士の精度と鍵などの金物の取り付け精度が求められるが、それらをこの玄関扉はクリアしていて、80年経った現在も現役というのが、驚きです。

さらに色付き型ガラスも当時のまま、軒天を見れば和風建築でよく見られる格天井。

そして右に見えるのが、可愛い郵便受けの投入口。

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これだけを見ても住まい手の方が、この建築に対して持つ愛着の大きさを感じます。

通常ならば、個人宅は外観のみしか見ることが出来ませんが、今回はイベント開催ということで内部も拝見出来るという大変貴重な機会を得ました。

しかも住まい手ご本人と今回はじめてお会いすることが出来たインスタ仲間の方から丁寧な説明を受けることが出来ました。

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室内扉も型ガラスは当時のまま、一枚板が使われて素敵です。

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照明器具と天井の装飾が合ってます。

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下足収納は控え目ですが、しっかりデザインされています。

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小窓も木枠と型ガラスは当時のまま。お洒落です。

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中廊下の暗さを解消するためと風通しのために設けられた開閉式の欄間。

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和室には、細い桟と細かい細工のガラス障子。

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屋根を支える桁は、太くて立派なスギの一本ものが貫いてます。

そして室内の天井仕上げがそのまま屋外の軒天となっています。

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今回、インスタグラムといういわゆるSNSで知り合った方とはじめてお会いしてお話も出来て、イベントで販売されていたご自身によるハンドメイドのコットンで編まれたお洒落なマスクも購入出来て、良かったです。

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2020年7月28日 (火)

間口の狭い家

間口の狭い家と聞いてまず頭に浮かぶのが、たぶん京町家を代表されるいわゆる鰻の寝床と呼ばれる間口が狭くて奥行きの長い職住一体の建物だと思います。

このような間口が狭くて奥行きが長い住宅の場合、1階部分にどのようにして採光と風通しを確保するか、という問題がありますが、これは京町家で見受けられるような小さな中庭(坪庭や奥庭)などを設けて、そこから光と風を取り込む手法が有効な解決策です。

しかし、現代における住宅地では、京町家のように隣家とピッタリくっ付けて建設することはほぼ不可能で、民法上敷地境界から50センチ以上離さなければなりません。

また、建物自体も間口は最低2間(3メートル64センチ)必要なので、外壁の厚さも含めるとトータルの間口(接道長さ)は、5メートル程度は欲しいところです。

そこで、設計を進めるうえで考えなければいけないのが、玄関とカーポートです。

カーポート1台分の広さは、間口2.5メートルに奥行き5メートル必要なので、結構なスペースを有します。

したがって、駐車スペースの有無によって、設計は大きく変わってきます。

京町家も道路に面して駐車スペースが無く、格子や犬矢来、軒などの意匠により建物を引き立てているから美しいとも言えます。

また、玄関廻りのデザインも重要で、間口が狭いゆえ道路側から見える外観(ファサード)は横(幅)よりも縦(高さ)が長いので、このことも考慮に入れて設計する必要があるのではないでしょうか。

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2020年7月16日 (木)

軒の深い家の日当たりについて

まず、深い軒とはどのくらいの長さのことを言うと思いますか?
おそらく90センチ(3尺)程度以上のことを軒が深いと感じるでしょう。

軒の深い家の日当たりで最も対照的なのが、南面の夏至と冬至です。
日本には四季があり、春夏秋冬で太陽の高さ(太陽高度)が大きく異なります。
(ただし、春分の日と秋分の日は、同じように真東から太陽が昇り、真西に沈みます。)

夏の時期は太陽の位置(南中高度)が高く、強い日差しが照りつけて紫外線も強いです。
いくら日当たりがいい家と言っても、夏の日中に南面から陽射しの強い直射日光が屋内に射し込むと、床のフローリングや畳をはじめ、家具や絨毯等のインテリアも色褪せて痛みやすく、良いことはありません。

ちなみに夏の京都を訪れると、古い町家の軒先に簾(すだれ)が吊るされている光景をよく目にしますが、これも特に暑い夏の京都における直射日光を遮るための先人たちの知恵です。

しかし、あまり軒を深くしすぎると、太陽高度が低くなる冬の季節になっても軒が太陽の光を遮ってしまい、屋内まで届かなくなってしまいます

したがって、軒の深さは太陽の光を必要とする冬の時期を念頭に入れて適切な寸法にするのが良いでしょう。

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2020年7月 8日 (水)

位置指定道路のトラブルについて

位置指定道路は通称名で、正確には「建築基準法第42条1項5号道路」と言い、私道です。 

位置指定道路とは、建築基準法上の道路がない未開発の土地や広い敷地を分割して宅地等で利用する場合、新たに道路を造らなければなりません。 

このような場合、その道路の境界を明確にするため、建築基準法による道路としての「位置指定」を受ける必要があります。 

位置指定道路は私道であるため所有権が発生し、一般的にはこの道路に面している隣家やご近所の家々で少しずつ土地を提供し合い、お互いに道路として使用することを決定して、位置指定を特定行政庁から受けなければなりません。 

つまり、位置指定道路には道路を造るために提供し合った複数の土地所有者の所有権(持ち分)が発生することになります。 

したがって、位置指定道路に面した敷地に建設された住宅をはじめとする建築物を建て替えたり、道路を使用するには、土地所有者全員の承諾が不可欠となります。 

購入を検討している土地に面している前面道路が位置指定道路の場合には、
・位置指定道路の所有権(持ち分)が有るのか?
・位置指定道路の所有者は何名で所有しているのか?(多ければその分、承諾が必要となり大変です)
の2点、土地を仲介している不動産会社に必ず確認してください。

これらの確認を怠ると、のちにトラブルに発展する可能性が出てきます。

もしも位置指定道路の所有権(持ち分)が無い敷地の場合には、今現在建築物が建っていたとしても建て替えが不可という事態を招きかねず、トラブルの原因になるので、十分注意してください。

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